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〜虹村 修造のお話〜

第46章 -クリスマス-


家だったから、正直少しガマンしてた。
でも、ひかりのキスで、
オレの中の何かが外れた。


虹村
「…ひかり…‼︎」


オレは夢中でひかりにキスをした。
ひかりもそれに応えてくれた。

明日離れ離れになるわけではないのに。



ひかり母
「ひかりーー‼︎そろそろ帰るわよ?」


虹村・ひかり
「…⁈」


突然階段の下から声が聞こえ、
オレたちは慌てて離れ、
顔を見合わせ、
思わず2人で吹き出してしまった。


ひかり
「…帰るって。」


少し残念そうにひかりは笑って言った。


虹村
「…あぁ。明日からよろしくな。」


ひかり
「うん!こちらこそ。」


最後にもう1度キスをしてから、
オレらも下におりた。


ひかり
「今日はありがとうございました。
ごちそうさまでした!
おじさま!
わたし日本で応援してますね!」


虹村父
「ありがとう。それは心強いな♪」


虹村母
「こちらこそ、ありがとう。
明日から、修造のことよろしくね。」


ひかり母
「本当にごちそうさまでした。
わたし達で力になれるコトがあったら、
遠慮なく言ってくださいね。」


ひかり父
「虹村さん、
月並みなコトしか言えませんが…
虹村さんはきっと病気に勝ちます。
だから…日本で待ってますね。」


虹村父
「ありがとうございます。
修造のこと…よろしくお願いします。」


お袋は涙ぐんで、
そっと親父の肩に手を置いた。


虹村
「明日から、お世話になります。
よろしくお願いします。」


ひかり母
「こちらこそ。
楽しみにしてるわね。」


ひかり
「明日、わたしも
お見送りに行きますね。
じゃあ、おじゃましました。」


玄関でひかり達を見送ると、
家が一気にガランと
広くなったように感じた。


今日でしばらく…
この家で家族5人でいるのも
最後…か。


ひかりの笑顔が見れた嬉しさと、
明日から親父たちはアメリカに行き、
新しい生活が始まる…
なんとなく感慨深いものがこみ上げて、
オレはなかなか寝付けなかった。








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