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〜虹村 修造のお話〜

第41章 -バスケ-


ひかり
「ね、もう1回!もう1回今のやって!
ダブルクラッチ〜!」


虹村
「またやるのかよ?もう5回目だぞ?」


ひかり
「いーじゃーん。見たいんだもん。
それ見たら1on1しよ♪」



オレはひかりのリクエストにこたえて、
もう1回ダブルクラッチをして、
シュートを決めた。


ネットのないリングに
オレのシュートは吸い込まれた。


ひかり
「すごいすごい‼︎
やっぱり修造うまいなぁ。」


虹村
「あのなぁ…。膝大丈夫なのか?」


呆れて言ったが、
あんまり言われると…照れる。





日曜日…オレとひかりは
公園にある
古びたバスケットコートで
朝っぱらからバスケをしていた。





ひかりがいなくなったあの日、
あのビルに迎えに行って、
あのあと、ひかりを家まで送ったが、
すでに24時を回っていた。


ひかりんちには連絡もしてたし、
まぁ、事情もわかっていたから、
どうにかなったが、
どうにかならなかったのは、
ウチのほうだった。



ひかりを送って家に帰ったが、
家を出るときもなにも言わず、
連絡もしてなかったので、
さすがにお袋も心配していたというか…
カンカンだった。


オレは簡単に
ひかりを探しに行ったことを話したが、
結局ひかりと別れていたことまで
話さなきゃならなくなって、
それまでのことを
全部話すハメになった。

つか、母親にそんなこと話すの…


……恥ずかしすぎた。


呆れるお袋に散々ののしられたが、
(主にオレの思い込みを…)


虹村母
『もう少し自分のことも
考えていいのよ。』


と、優しく言われた。


結局お袋にまで気ぃつかわせちまった。


でも、最後に


虹村母
『来週は病院来なくていいから。』


虹村
『は⁈なんでだよ⁇』


虹村母
『たまにはデートくらいしてきなさい。
ちゃんとあなたから誘うのよ?』


と、言われてしまった。



オレはしかたなく…
いや、ぜんぜんしかたなくないんだが…
でも、今更デート誘うっつぅのも…
でも、ひかりもきっと喜ぶだろうし…


と、散々悩んだ挙句、とにかく誘った。
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