第39章 -余計なお世話-
虹村
「灰崎よ〜?
たしかにてめぇはバスケ部辞めた。
オレも引退した。
もう関係ねーのかもしんねぇ。
だがなぁ、
さっきから黙って聞いてりゃ、
散々タメ口聞いて、
言いたい放題言いやがって…‼︎
覚悟できてんだろうなぁ⁈」
オレは灰崎をシメた。
つか、半分八つ当たりだよな…。
虹村
「灰崎〜」
灰崎
「…なんすか?」
虹村
「…悪かったな。」
灰崎
「オレのことシメたことっすか?
それとも、女のことっすか?」
虹村
「あぁん⁈
んなのどっちでもいーんだよ。」
くそっ。
こいつも口が減らねーな。
こういう時、
”先輩”でよかったと思う。
虹村
「色々あんだよ。
ひかりとは別れたんだ。」
オレは灰崎に言ったが、
自分に言い聞かせるつもりで言った。
灰崎
「じゃ、オレもらっちゃいますよー?」
…っ⁈
…。
虹村
「……おめぇ、
言うほど、ひかりに興味ねぇだろ?」
灰崎
「そんなことないっすよ。
いい女だし。スタイルいいし。
ヤッたら良さそうだし。
実際どうなんすか?」
な…っ⁈
虹村
「…おめぇには関係ねぇよ。」
灰崎
(…ヤッてねーな♪)
「ふ〜ん♪」
…っ‼︎
灰崎の反応にムカついて、
オレは灰崎にデコピンをくらわせた。
灰崎
「いって〜〜っ‼︎」
虹村
「おめぇはなぁ、
いつもいつもうっせーんだよ。」
灰崎
「今はなんも言っ…」
虹村
「灰崎…おめぇ…」
灰崎
「あぁ⁈…次はなんだよ?」
虹村
「敬語っ‼︎」
再度デコピンをくらわす。
灰崎
「いって〜っつって…痛い…っす。」
灰崎のおでこが赤くなっていた。
灰崎
「はぁ〜もう。なんすか?」
虹村
「バスケ…やめんなよ?」
灰崎
「………⁈」
オレはそれだけ言って、灰崎と別れた。
あいつがバスケ部辞めてから、
初めて会ったな。
つか、灰崎の奴…余計なことを…。