第37章 -崩壊-
ひかり
「修造…?何言って…?…‼︎
バイト終わった時間に来てくれたの?」
虹村
「……。」
オレはひかりの質問に答えなかった。
ひかり
「送ってくれてたのは、
今回のラストまで入ってた時だけで、
普段は1人だよ。
ゴメン…言わなくて…。」
虹村
「…ひかりは悪くねーよ。」
オレはひかりから目をそらした。
ひかり
「修造…?わたし、ヤダよ…。
デートなんか行かなくていいよ。
修造といたいよ…。」
ひかりの目から
涙がポロポロこぼれていた。
オレが泣かしてるんだよな…。
最低だ…。
でも、このままオレと付き合ってたら、
ひかりに何もしてやれないのに、
ひかりをずっと縛り付けるだけだ。
虹村
「ゴメン…な。」
せめて最後にひかりを抱きしめたい、
そう思ったが、
それこそオレのエゴだと思い、
そのままひかりをおいて公園を出た。
公園にひかりを残すのは心配だったが、
オレは後ろを振り向かなかった。