第4章 -帰り道①-(現在)
その後、ひかりさんはしっかり
平澤さんにカフェオレを買わせ、
満足そうに帰路につく。
俺とひかりさんは
家の方向が同じため、
昔も一緒に帰ることがよくあり、
今日も一緒に帰ることになった。
ひかりさん、平澤さん、オレ…の3人。
でも、平澤さんは、駅前から方向が違う。
「ひかり、チャリ乗ってく?送るか?」
駅前で平澤さんがひかりさんに言う。
「ううん。虹村くんいるし大丈夫!
明日も朝練あるんでしょ?
気をつけて帰ってね。」
ひかりさんは、あっさりと
平澤さんの申し出を断った。
平澤さんには悪いが、
ひかりさんと2人きりになれると思うと、
嬉しいと思ってしまう自分がいた。