第27章 ----Another side----
-----露木ひかり-----
最近、修造はちょっと変だった。
どこが…って言われると
難しいんだけど…。
電話もメールもなんか違う。
そんなこと思ってたら、
金曜日に会いたいと言われた。
修造から言うのも珍しい。
何かあったのかな。
別れ話…かな。
色々な不安が押し寄せるけど、
なるべく考えないようにして、
おじさまの病院へ向かった。
「こんにちは♪」
「ひかりちゃんか…?
ちょうど今母さんが帰って、
ヒマだったんだ。」
「入れ違いだったんですね。
あ、これ、どうぞ。」
いつもお見舞いの時に渡す
アクエリアスを今日も渡した。
「ありがとう。
ひかりちゃんかくれたやつは、
とびきり美味しく感じるんだよな。」
わたしは思わず笑ってしまう。
「ほんとですか〜?
そんな切り返し、修造なら
絶対できないですよ〜(笑)
あ、ごめんなさい。つい…。
息子さんなのに…。」
「あはは。いいんだよ。
あいつはオレの子どもの頃に
そっくりだからなぁ。」
おじさまのことばにホッとした。
「じゃ、大人になっても
修造はカッコ良く成長しますね。」
「お…っ‼︎
オレには最高の褒め言葉だな。」
おじさまはアクエリアスを開けたが、
開けるのに時間がかかった。
腕…細くなった…?