第26章 -決心-
オレがコーチに話してから数日後、
白金監督から正式に部員にも
主将交代のことを発表された。
オレは監督とコーチに頼んで、
オレから辞退したことと、
親父のことは黙っていてもらった。
赤司には聞かれてしまったが、
アイツは人に言う奴じゃない。
3年の他の奴らにも色々聞かれたが、
監督のことばもあり、
あまりしつこくその話はされなかった。
結局まだひかりには言っていない。
ひかりのマネージャー参加は、
今年の夏までだった。
オレらの学年の引退まで…と、
最初にコーチと決めていたそうだ。
ひかりは今度の土曜日も
練習に参加する。
ひかりにはせめて…
その時までに話さないとな。
前にひかりは
「何も言われないことが淋しい」
と、言っていた。
今回も…すでに決めたことだから、
事後報告になってしまうが…。
そう思ってはいても、
なかなか言い出せず、
結局金曜日の朝にメールして、
学校帰りに
親父の病院に来てくれることになった。