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〜虹村 修造のお話〜

第21章 -新年度-


ひかりはあれ以来、
リハビリで病院に行った日は、
必ず親父の病室に
顔を出してくれている。

たまにオレとも一緒に行くから、
今ではオレ1人で行くと、
「なんだ。お前1人か。」
と、親父は少々不満げなくらいだ。


双子やお袋も同じで、
「今日は来ないの?」
と、毎回オレに聞いてくる。



今日はひかりが来る日なので、
特に双子達は朝から楽しみにしていた。


つぅか、まぁ、オレも
ひかりに会うのは久しぶりだし、
楽しみだった。


ひかりには言ってないが。




練習終わって、
オレはそのまま病院に向かった。





だが、親父の病室のフロアに着くと、
いつもと様子が違った。



医者や看護師が
大きな声でお互いに指示しながら、
慌ただしく動き回っている。


「緊迫している」


というのがピッタリな…。



その、「緊迫した」様子で
医者達が入って行ったのは、








親父の病室だった。



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