第4章 辛くて甘い【菅原 孝支】
菅原side
俺には好きな娘がいる
同じバレー部のマネージャーである、津田
バレー部の中でも、3年の中でも、清水に次ぐくらいに評判がいい
あれは、4月
部活に行こうと体育館に行くと、扉の前で彼女が立っていた
バレーが好きだけど、キライ
彼女が放った言葉だった
事故で、腕が故障したらしい
それを聞いた時、俺は、津田を少しでも救ってあげたいって、思った
キライなんて、思ってないはずだ
じゃなきゃ、バレー見てたときの眼があんなにも切なそうで、愛おしそうにならないだろ?
でも最近、津田が部活に来なくなってしまった
で、悩みを軽くする為に屋上にきたんだけどーー