第37章 「お疲れ様」をいただきます【及川 徹&岩泉 一】
葵
「実にヤバイです」
私は、ここ青葉城西高校の男子バレー部の部室に設置されているベンチに身を投げ出しています
頭の上には先程、先生との面談で渡された、前回の考査の結果を置いて
ガチャ
及川
「チワーっ
って!葵ちゃん何してんの?♬
楽しそうだから、及川さん乗っちゃう〜」
そう言って、私の上に乗って来ようとする及川
そこへ
岩泉
「ヤメロクソ川
お前が乗ったら葵が潰れるだろうが」
及川の首根っこを掴んで、阻止する
及川
「岩ちゃんも乗りたいんじゃないの〜?
じ、つ、は♡」
岩泉
「あ"ぁ?」
及川
「で!何してんの?」
逃げるように私に振ってきた
葵
「面談やってさ、ヤバ「ナニコレ?」
あっ!やめっ」
ガバッと頭を上げると、時すでに遅し
考査の結果の紙は、及川の手に
及川
「ウェッ!?
ナニコレ!どうしたのさ」
葵
「みっ、見んなバカぁ!!」
紙を取り上げようとするも、ヒョイッと上へ持ち上げられる
さすがバレー部エースだけあって、上へ挙げられてしまったら私の身長なんか、ジャンプしたって届きそうにない
岩ちゃんまでもがその紙を覗きこんでしまった
岩泉
「えっ!?
お前、どうしたんだよ」
葵
「あぁぁっ!!
もうっ言うなバカぁ」
そしてとうとう私は涙目になり半泣き状態になった