第34章 偏西風【影山 飛雄】R指定あり
影山
「………あいつ、元気にしてんのかな」
日向
「誰が!?」ヒョコッ
影山
「(ビクッ)
日向ボケッ
俺の独り言に突っ込んでくんなボゲェっ!!」
月島
「相変わらず横暴ですね、お、う、さ、ま」ニヤァ
影山
「あ"ぁっ!!!」
あれから1年
連絡も声も聞けずに1年過ぎた
どうしようもなく会いてぇのに
さわさわと風が吹き抜けた
いつか、顔を見合わせられる時が来るのだろうか
主将の俺達を呼ぶ声が聴こえてきた
「飛雄っ」
脚が止まる
振り返っても、誰も居ない
影山
「チッ………
空耳………」
風はいつの間にか止んでいた
俺はまた、体育館へ歩を進めた
『愛してくれてありがとう』
―end―