第33章 隣人さん【二口 堅治】
ーーーーーガチャッーーーーー
葵
「行ってきまーす……ふぁ〜あ」
大きなアクビをしながら、誰もいない家に向かってそう言った
「プフっ」
誰かの笑い声
隣を見ると、嗚呼………
二口( ¯−¯ )
二口
「豪快なアクビだねぇ
それでも女の子?」ニヤニヤ
葵
「おはよう、二口君
今日も相変わらずの嫌味っぷりだね!!」ニコ
嫌味には嫌味を
わざと君をつけたり、ニコニコしたり
二口
「一緒に学校行こうよー」
葵
「うるさい、誰がアンタと行くもんですか
それに、私は今からゴミ出しに行くので
一人でいけば?」
二口
「へー、ゴミ出しかぁ
えらーい」
葵
「ムッ バカにしてんの?」
二口
「俺が?
まっさかぁ〜
似合ってるよ☆ゴミ袋」キランッ
ーーーーーブンッーーーーー
二口
「わぶっ」
腹立ったのでゴミ袋を顔面に投げつけてやった
二口
「ちょっと、俺の顔汚れたらどうすんのさ」
葵
「知るかっ」
私とこの、腹立たしい二口は家が隣
家建てた時から隣ってわけじゃなくて、
私が母の転勤でこいつの隣に引っ越してきた
それが、昔の話
あの頃は、二口もこんなんじゃなかった