第14章 幼なじみっスけど【夜久 衛輔】
―放課後の帰り道―
葵
「明日から夏休みだね〜」
夜久
「そうっスねェ」
葵
「なんか、早いなあ」
夜久
「なにが?」
葵
「ついこの前までさ、小学校行ってたみたいでさー…」
夜久
「おばあちゃんかww」
葵
「そーいえば、覚えてる?
小学校の頃、日記最後の日まで溜め込んじゃって2人で書いたの」
夜久
「あー、そんな時もあったっスねェ
毎日遊んでいたから書くこと一緒で、お互い何したか言い合ったっけ」
葵
「そうそう!で、天気が他の子と違ったから先生にバレちゃって二人して怒られたよねー」
夜久
「おー、あったな」
昔の話をしていたら、あっという間に家に着いた
家は割と近所で昔から衛輔とよくあそんだ
いわば、私達は幼なじみ
私の家の前で「じゃーね」と言って別れる
家のドアを開けようとしたら、
ーーーーーガチンーーーーー
葵
「お……?」
夜久
「どした?」
葵
「鍵閉まってる……」
夜久
「鍵であけりゃーいいじゃん
バカか」
葵
「1言多いよっ!
んーー………(ガサゴソ)」
かばんへ手を突っ込んで鍵を探す
葵
「あれ?……ない」
夜久
「じゃあ、中からあけt「無理、今日から親いないもん」
………はぁ!?」