第14章 幼なじみっスけど【夜久 衛輔】
夜久
「お〜い、葵〜
放っていくぞ〜」
葵
「え?あっ、ちょっとまっt(ベシャッ)」
夜久
「大丈夫スか……
まったく、ホントドジっスよねェ」
ほら、と言って手を差し伸べてくれる
私は、衛輔の前でコケてしまった
いつも、テンパるとコケてしまう
夜久
「早く行かないと、部活遅れるだろ」
手を取ると、グイッと引っ張りあげてくれた
葵
「………」
夜久
「?、どうした??」
葵
「いや……
衛輔も男の子になったな〜て思って」
引っ張られた手を見つめながら、そう言った
引く力が強かった(痛かった訳じゃなくて)
夜久
「何いってんスか
俺、前から男だし」
「もう、さっさと行くっスよ」
踵を返してさっさと行ってしまう
葵
「わっ!ちょっと待ってよ〜」
夜久
(いきなり真面目な顔してなんなんだ…//)
体中が熱くなる