第4章 報われない
私は日向の方に向き変える。
少し染まった頬。
さっきの影山の言葉に反応したんのだろう。
あ....やっぱり付け入る隙間なんてないじゃない
「あのね、日向。私、日向のことが好きなの」
「........へ?」
私はニコッと笑う。
さらに顔が赤くなる日向。
「で?答えは?」
「え....えっと....ご、ごめん!う、嬉しいけど、おれには影山がいて、その....」
「日向」
下を向いていた日向に顔を上げさせる。
その隙を狙って私は日向の頬にキスをする。
一瞬だったけど、日向の頬が凄く熱いのがわかった。
影山はなんつー顔してんですか。
その中途半端に開いた口を閉じないか。
当の日向は口をパクパクしてるけど。
私はまたニコッと笑う。
「さーて、勉強するか!」
そして私は勉強を再開した。
言えてよかった
これからしばらく日向は私を意識するかな
してくれたら嬉しいな
報われないfin.