第2章 恋愛攻略
月島side
僕は走り去っていく吉村の後ろ姿を見つめていた。
「月島ーーーー!このどあほー!」
吉村の姿が見えなくなった途端、後ろから物凄いドスの効いた声が廊下に響く。
後ろを振り向けばそこには吉村の友達のたしか、さや?がいる。
「月島!あの子はやっと本当の恋を見つけたんだよ!?それを冗談だとか言うな!」
え?
本当だったの?
「確かに最初は見返してやるって言ってた。でも、月島を好きになった。もし、月島も美颯のこと好きなら言ってやってほしい。頼む!」
僕は走り出していた。
僕は吉村が好きだ。
部活のことなんか忘れていた。
あ....
見つけた。
「吉村」