第1章 君の知らない物語
ここに向かう途中、皆で騒いで歩いてきた。
黒「赤司くんもたまにはいいこというんですね」
赤以外「そうだね/な/ですね/なのだよ」
そういって皆で笑った。
灯りもない道をバカみたいにはしゃいで歩いていた。
各々が抱え込んだ不安や孤独に押し潰されないように。
赤司「・・・「たまには」とはなんだい?」
「ふふっ「いつも」だったね」
私は笑いながら横を歩く赤司をみた。
赤い髪が歩く度に揺れる。
不機嫌な赤司は私が見ていることに気が付いたらしい。
赤「なんだい亜衣?」
「あ、えっと・・・何にもないよ」