第8章 壁を突破せよ!
部活終了後、私はいつものメンバー、孝支くんと澤村くんと東峰くんで帰る。
いつもの話題は部活の話になるのに今日は1週間後にある定期テストの話題になった。
「俺、テストダメかもしれない。」
弱気になりだす東峰くん。あ、弱気なのはいつもか!
「旭はいつも弱気になるよな」
「そうそう」
孝支くんの意見に賛成する澤村くん。
「だって、俺、数学苦手なんだもん!あと英語とかも・・・」
「大体が苦手なんだな。だったらさ、得意分野は置いといて、苦手分野に重点を置けばテストもなんとかできるんじゃない?」
「澤村くんいいこと言うじゃん!」
「まぁね!」
そう言って腰に手を当てる。
「そう言えば夏妃ちゃんはさ、どの教科が得意なの?」
「うーん、得意って訳じゃないけど数学が大体点数いいかな?」
「じゃあ、教えてもらえるチャンスだよ!」
「お、おう・・・」
「って言うか、もういっそのことみんなで教え合うってのはどう?」
「いいね、その案。乗った!」
「「い、いいよ」」同じセリフの私と東峰くん。
「じゃあ、場所とかどうする?」
「私の家で良ければ、少し汚いかもしれないけど」
「多少大丈夫だって、じゃ、俺はこの辺で
校門の前が良さそうだから校門の前に集合な!」
「バイバイ、大地、旭」