第7章 初・合宿
5月1日・朝
今日はいよいよ合宿です。ちょっとワクワクしちゃって目が早く覚めました。
朝の身支度をして靴を履いているとチャイムがなったので飛び出す。すると想定外のことが、
ゴーン
「いって!」
なんとまさかの孝支くんの顔面に扉をぶつけてしまった。
「あわわわ。ごめーん、孝支くん!
赤くなってる!保冷剤持ってくる」
「ごめん、本当にごめんなさい・・・」
「いいよいいよ」
今孝支くんは保冷剤を顔に当てて冷やしている。私は申し訳なく思って少し後ろを歩く。
集合場所には澤村くんが居てちょうど私たちと東峰くんが合流。
「「「「おはよー」」」」
「菅、どうしたの?その保冷剤と顔」
「旭・・・。これはちょっと事故が」
目を逸らす孝支くん。さり気なくこっち向いてる。私も目を逸らす。
「お前ら何かあったんだろ。ま、とりあえず歩くぞ。」
澤村くん・・・。いつもドンピシャなこと言ってくるから困るよぉ〜
と、言うわけで先程の事故を説明しました。
「お前ら何やってんの?」呆れる澤村くん。
「「仕方ないじゃん!」」
「俺は合宿あるから大丈夫かな?って心配してたらこうなって・・・」
「私は鍵開けて靴を履いてたらチャイムなったから出ないとって思って開けたらこうしちゃって・・・」
澤村くんははぁといいながらも何も言わずに前を歩く。
その後の朝練でも先輩たちに弄られる私と孝支くんであった。