第5章 合宿準備
―菅原side―
昼休み、俺は大地と話していた。
「菅ー、大地ー!」
そしたら旭が弁当を持ってやってきた。
「どうしたの?旭が3組来るなんて珍しいじゃん!」
「まぁね、1組珍しく人多くてさ。ゆっくり食べられないから、逃げてきた。」
「人多いってどれくらい?」
あ、俺聞きたかった。
「えーっと、教室から出ようとすると入口が塞がってて出られないって感じかな?」
って訳で今1組に向かってる。
「なぁ、なんで行くんだよ
人まだいっぱい居るじゃん!」
「なんかさ、こういうの楽しそうじゃない?」
「俺もそう思う!大地良いこと言うじゃん!」
「ちょ、お前ら!
・・・って人増えてる」
「「えっ」」
旭の言う通りだった。1組の廊下には1年生の人だかりが・・・。
俺は同じクラスのやつを見つけたから聞いてみた。『可愛い子が2人居てよー。一人はなんつーの?純粋って感じ?もう一人はエロい感じなんだって!菅はそういう子好きじゃないの?』
だってさ。俺も好きな子ぐらい居るっぺ
「菅!中入ってくべ」
「っ!大地!おう、行く!」
やっとのことで中に入ってみると、教室の後ろの方に夏妃ちゃんと清水がいた。廊下から教室を覗く視線は2人に集められている。
「なぁ、大地。事の現況が俺たちの目の前にいるときはどうすればいい?」
「・・・このまま、見てるか?それとも話しかけるか?」
「そだな。何してるか気になるし、行こ。」
「あ!おい菅!大地!」
旭がオドオドしてる。多分話かけたら見てるやつらから「羨ましいぞー」とか言われて大変なんだろうな。俺は大地の放つオーラみたいなのを読んで旭の腕を掴んで2人のところに行った。ごく自然を振舞って。背後の殺意を振り払って。