第2章 入部
校門に向かうとそこには孝支くんとあと2人いた。
「ありがとう、待っててくれて。」
「あったり前じゃん!って本当に入部しちゃうなんて俺びっくりだった!
「まぁね。自分の素直な気持ちを尊重したというか・・・
そう言えば2人とも1年生?私孝支くんしかわからないんだけど」
「そっか。自己紹介まだやってなかったよね。右から紹介すると・・・
澤村大地と東峰旭。同じバレー部員。」
「「うっす」」2人とも大きい。特に東峰くん。
「俺澤村大地。クラスは3組。よろしく。」
「うん。よろしく。」
「あ、えっと、東峰旭。クラスは1組。よr「えっ、1組なの!?知らなかった。私も1組なの。よろしく。」
「えっ、よろしく。」
「あ、でもなんだろう。東峰くんどこかで見たような・・・うーん。」
「「「どこかで?」」」
「うん。どこだっけ・・・」
「俺、学級委員やってる。」
「え、学級委員?」
「えっ、旭学級委員やってんの!?初めて知った!」
食いつきが早い孝支くん。
「私も、学級委員。」
「ってことは。」澤村くんがまとめ出す。
「お互い名前も顔も知らずに学級委員やってたわけだ。」
「そういうことになるね。それに私、いつも一人だし。ずーっと窓の外見てるか本読んでるかのどちらかだし。」
「俺も男子とは何度か話したことはあるけど、女子とは話したことなかったし。」
「てか、なんで俺らずっとここ(校門)にいるわけ?帰らない?方向同じだしさ。」
「そうだな、帰るか。」
孝支くんと澤村くんの言葉で帰路につく私たち。今日、いや、今出会ったばかりの澤村くんと東峰くんとはもう仲良くなれたかも。でももっと仲良くなりたい。
本当に充実した1日でした。