第18章 合宿Ⅱ Part2
―菅原side―
部活を始めて数10分が経った。
清水が息を切らせて
清水「菅原、ハアッハアッ、ちょっと来てハアッハアッ」
俺は部長に断って清水に付いていった。するとそこには苦しそうな夏妃ちゃんの姿だった。
夏妃は胸を抑えながら肩を上下に動かして激しく呼吸していた。
菅原「夏妃ちゃん!夏妃ちゃん!聞こえるなら返事して!」
すると目を開けてこっちを向いて、今にも消えそうな声で「病院」と言った。
それを聞いた俺と清水は部長と顧問の先生に今の状況を伝え、救急車を呼んでもらった。
そして現在、病院。
夏妃ちゃんの容態はまだ少し呼吸が荒いけど、今朝よりも落ち着いている。
今は酸素マスクを付けて眠っているから話しかけても反応はないけど、とりあえず良かった。
病院の医師には夏妃ちゃんが東京でお世話になっていたという医師のおかげで対応できて良かった、と感謝された。
・・・。
夏妃ちゃん、またこういうことが起こって欲しくないけど、もし起きたら今度も俺が助けてあげるね。
するとそこに、部活を早く抜けて来た大地と旭が入ってきた。
部長に様子を見てきて欲しいと頼まれたみたい。
菅原「大地、旭、迷惑掛けてごめん。」
澤村「菅が謝ることじゃないだろ。もちろん生野だってこうなりたくてなったわけじゃないし、謝る必要なんてない!生野は少し頑張りすぎたんだよ。」
菅原「うん。」