世界のあらゆる事象は、こんなふうにも捉えられるのか。と、読むたびに胸の奥のあたりから、ほうと感嘆が零れます。
様々な見方。視点。
世界にあふれるこの相違をまざまざと目の前に広げられて、ことばに詰まり、かわりに溜め息が出るのです。
読んでいると、厳しいなあ、とおもわず目を瞑ってしまいたくなることもあります。
でも、それがリアル。
なんとも小気味よいテンポの展開。なんて独創的で、斬新なんだろう。それでいてこころあたたまり、時に笑い、時にときめくのはなんでなんだろう。
そんなおはなしの数々が、前作にも本作にも散りばめられています。
だいすきな作品です。
[投稿者] 紫亜[投稿日] 2016-08-23 22:08