心の準備もしていないから、少なかった肺の酸素は簡単に無くなった。
(っ離してっ!!死ぬ!!)
時間を巻き戻す前に、このまま窒息死するのでは無いか。
仁美の顔に血がたまり、真っ赤になった時に、荼毘は仁美から手を離した。
はっ!!はぁ!!はぁ!!
仁美が息を吐くと、台所に行く前の居間に居た。
台所では荼毘が時間が戻った感覚に、少し戸惑っている様だった。
荼毘
…なんだ…。
そのまま口塞いでたら、簡単に死ぬ個性だな。
ゾッ!!
つまらなそうに淡々と言う荼毘に。
全身の血が引いた。
ガタ!!ダダッ!
仁美は台所を通らないで、一目散に自分の部屋に逃げた。
部屋に入り、ドアの鍵を閉める。
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