………友達……?
掠れて出た仁美の言葉に、ヒミコはニッコリ笑った。
(……………。
ハードル……高いな……。)
20年間一度も友達が出来なかったのに、初めて友達になろうと言ってくれた女の子は【殺人鬼】だった。
ヒミコちゃん
……嫌ですか?
あっ…、嫌じゃなくて……(嘘)
私…友達いた事ないから、何をすれば友達なのかなって…。
仁美の困惑した顔に、ヒミコは一瞬真顔になったが、またすぐに笑顔に戻った。
ヒミコちゃん
……お互いを…大切に思い合えれば、友達なんだと思います…。
(……あれ?…少し悲しそうな顔……。)
一瞬目を伏せたヒミコの表情を見て、仁美はそんな風に感じた。
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