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短編 詰め合わせ



21

福沢諭吉

否、遠慮せずとも善い、私も半分食べる故……お前も、大福は好きだろう

22

しかし、本当に善いのか悩み喘ぎ、窺うように福沢を見つめる🐺🌸に彼は微笑みを浮かべながら言葉を続けた

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福沢諭吉

だが、この事は他言無用だ……善いな、

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福沢の言葉に甘えるように頷き、礼を言う🐺🌸に彼は微笑みながら頷き、食べるよう促した

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福沢から貰った大福を頬張り、幸せそうに食べ進めながら茶を啜る🐺🌸の姿を彼は微笑ましそうに見つめていた

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そして、先刻頭を過った出来事を徐に口にした

27

福沢諭吉

今日の事だが……国木田から聞いた

28

しかし、その言葉に🐺🌸の肩が震えるのを福沢は見逃さなかった

29

福沢諭吉

……否、決して責めているわけではない……失敗をしてしまったという自覚は、己が善く判っているだろう

30

福沢諭吉

責任感の強いお前が誰よりも失敗をし、落ち込んでいるであろうということも想像に固くない

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