初めてだらけの私たちに、これから先、何が待っているのかな。
期待と不安に胸をふくらませて、繋がれた手をきゅっと握り返す。
天崎 悠晴
ん?どうかした?
悠晴くんと目が合う。優しく微笑まれて、どうしたのって聞き返してくれる。
………ううん。悠晴くんの手、あったかいなあって思っただけ
なんでもないよと、その優しい瞳を見つめ返す。
優しい悠晴くん。大好きな悠晴くん。あなたとなら、きっと何が起きても大丈夫。
天気は快晴。澄み渡る青空が、私たちの門出を祝福してくれてる。
ひとりで見る空はいつもと同じなのに、悠晴くんと見る空は、いつもよりも綺麗で、広く大きく見えた。
────これは、そんな未熟な私たちが“本当の夫婦”になるまでの、優しい日常のお話です。
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