角都
無茶ぶりって酷いな、お前……。
間違ったのは鬼鮫ではなく、奴に浪漫を求めたお前だぞ。鬼鮫に謝れ。
今の俺は誰が相手であろうとお前から庇ってやりたい気持ちでいっぱいだ。
…父性愛の目覚めか、これは。
イタチ
角都の父性愛か。
…厭なものだな。じわじわ来る厭さだ。
角都
…もしかしてお前は俺に延々と喧嘩を売っているのか?
イタチ
はぁ。詰まらない。
何か面白いことはないものか。
角都
お前、話し相手など要らんのじゃないか?
そこまで人の話をスルーするなら物陰で独り言でも言っていろ。話を聞けとは言わんから人に迷惑をかけるな。
イタチ
馬鹿を言うな。言われるまでもなく話はちゃんと聞いてはいる。俺の耳は働き者だ。
角都
そして頭は怠け者か。
聞いているのにそのザマということは、人の話を何か音がするとか誰か何か話してるようだが内容がサッパリわからないとか、その程度の認識でとらえているということだな?心霊現象か、俺は。
イタチ
…上手いことを言うな。心霊現象か。成る程…。
角都
否定しろ。如何な長老でも流石にまだ死んでないぞ。
イタチ
否定したら再発見への道先案内人になってくれるか?
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