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ふぁに⭐ふぁみ 【気象系BL】



871

そんなこと、できません!
必ず全額、自分の力で稼いだものをお返ししますから。

872

……わかった。

873

翔は紙を開いて、金額を訂正してから三つ折りにして智に渡しました。

智は、今度は素直に受け取りました。

874

〜っていう事があってね。
その借用書はその時のものなの。

875

雅紀

へえー。
そういう事があったんだあ。

876

雅紀がたい焼きを食べ終わった時に、智お爺ちゃんが言っていた借用書のことを思い出しました。

その事を智お爺ちゃんに聞いたら、翔お母さんが「懐かしい〜」とその時のことを話してくれました。

877

……。

(ぼーっとあの時のこと考えてたら、いつの間にかその話になってたぜ…。)

878

和也

お金、どうなったの?

879

お金はバイトして返したよ。

880

おう。返してもらった。

ちゃんと毎月5000円を持ってきてくれたんだよな。
送ってくれて良かったのに、マジ翔ちゃん律儀だよな。

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