
所かわって玄関では…通勤鞄を雅紀ちゃんに預け、和也くんの頭を撫でる潤お父さん。
なかなか靴を脱ごうとしません。
和也
……
頭を撫で続けられるもじっと耐える和也。
潤お父さんは居間の襖を見ながら靴を脱ぎました。
それから、片足を上がり框にのせましたが、動こうとしません。
どうやら、潤お父さんは誰かを待ってるようですね。
雅紀
お父さん、どしたのおぉ~?
潤お父さんは、雅紀に腕を引かれ漸く両足を上がり框にのせました。
潤
雅紀、お母さんはどうした?
潤お父さんは、雅紀に話しかけるも目線は居間の襖を見ています。
そして、まだ和也の頭を撫でています。
和也はなにも言わずにされるがままです。
雅紀
お母さん?はねえぇ…ご飯作ってるよ~。
あとね、ジッチャンは今日は寒いからってもうこたつでゴロゴロしてるよおぉ~。
潤
おお、そうかそうか。
……
……
……
……
……
雅紀。今、なんて言った?
潤お父さんの和也の頭を撫でる手がぴたりと止まりました。
そして、顔がみるみる鬼のようになっていきます。
雅紀と和也はびっくりして後退りしました。
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