智
ん。そうか?
じゃ、いってくる。戸締まりはしっかりとしろよ。
潤
うん。いってらっしゃい。
智は、離婚届を手に取って少し乱暴に通勤鞄の中に入れました。
潤
…。
潤は幼い頃から聞かされていたこととはいえ、複雑でした。
だけど、智お父さんに心配をかけまいと、笑顔で智お父さんを見送りました。
智
潤、すまない。
智お父さんは、玄関の引き戸を閉めてから呟きました。
それから、早足で歩き出しました。
智は、仕事終わりに役所に行き離婚届を出しました。
智
はあ…。
智は、なんとなく、まっすぐに家に帰りたくなくて役所を出てからダラダラと歩いておりました。
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