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ふぁに⭐ふぁみ 【気象系BL】



431

あいつ、一度決めたことは曲げられねえからなあ。
言う通りにするしかねえだろ?

432

…マジ?

433

ああ。

潤。おめえのことは俺がちゃーんと面倒みるからな。

434

智は丁寧に離婚届を書いて、三つ折りにして卓袱台の端に置いた。

435

あーあ。

余計なことまで思い出しちまった…。

436

おでは、翔ちゃんとのことを思い出そうとしたんになー。

でも、ま、あいつと別れたから翔ちゃんと出会えたんだしな…。

《ズズッ》

437

智お爺ちゃんは湯呑みのお茶を飲み干すと、卓袱台に手をついて立ち上がった。

438

そういや、あれ、どこやったっけかな?

439

智お爺ちゃんは台所に行き、水屋箪笥の引出しを開け、ゴソゴソと中を探してみました。

440

うーん…。
ねえなあ…。

(どこにしまったかな?)

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