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ふぁに⭐ふぁみ 【気象系BL】



391

ふぅ、ごちそうさん。

いやあ、食ったな。
それにしても、翔ちゃんがここまで料理作れるようになるとはなあ。

392

智お爺ちゃんは、食べ終わった後片付けをして急須にお茶を淹れてから居間へ行き、よっこらせ、と座椅子に腰かけました。

393

あれから…20年かあ…。

《ズズッ》

394

智お爺ちゃんは、思い出していました。

あの日のことを。

395

あいつ、おっせえな。

396

買い物に出てから夕飯時になっても戻ってこない妻に空腹も相まって、次第にイライラが募ってくる智。

397

あーあーあー。

はーらーが、へーりーまーしたよー、っと。

398

智は誰もいないことを承知の上で、独り言つ。

それから、居間の掛け時計で再度時間を確認し、仕方ない、と呟いて、干しっぱなしの洗濯物を取り入れた。

399

あーあ。

なんで俺がこんなことせにゃならんのだ?
早く帰ってこいよなー。

400

智は、グチグチと文句を言いながら洗濯物をたたみました。

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