
翔
あ、雅紀。
今日は肉じゃがだからね。
雅紀
え?
…う、うん。
(お母さん?)
翔お母さんは雅紀にニコニコとしながら話しかけます。
雅紀は翔お母さんが急に夕ご飯のメニューを言ってきたことに頭のなかはパルプンテです。
翔
和也。
ご飯の支度をしたいから、もうそろそろ離れてくれるかな?
和也
……うん…。
翔お母さんは背中に張りついている和也にもニコニコとしながら話しかけます。
和也は翔お母さんの言いつけ通りそっと離れました。
翔
潤。
早く着替えておいでね。
背広じゃ落ち着かないでしょう?
潤
んあ?
…あ、ああ、うん。そ、…だな。
翔お母さんは立ち上がって潤お父さんにもニコニコとしながら、背中をトンと押しました。
潤お父さんは、和也が翔お母さんから離れたことで落ち着きを取り戻し、促されるままに鞄をもって居間を出ていきました。
翔お母さんは、何事もなかったかのように立ちあがり鼻唄まじりに台所へと向かいました。
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