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ふぁに⭐ふぁみ 【気象系BL】



121

雅紀

うん。
ペッコペコだよぅ~。

《もぐもぐ》
《ごっくん》

122

雅紀は口のなかのものも飲み込んで満足したようです。
楽しそうににっこにこしています。

123

あ゛あ゛ーーーーーっ!

124

智お爺ちゃんが雅紀に駆け寄ります。
いつもは緩慢なのにすばやいです。
まるで忍びです。

125

おでのー!
おでのーーっ!

126

智お爺ちゃんが雅紀の肩を掴み前後に激しく揺さぶります。

127

雅紀

このみかんジッチャンのだったの~?
ごめんね~。
あっ、代わりに私のおかずひと口あげるから許して、ね、ね、ね~。

128

雅紀は顔の前で、両手の平をスリスリスリッと激しく擦り合わせながら、必死に謝っています。

129

おかず……

おでのみかん…
みかん…

130

智お爺ちゃんは項垂れ、「みかん…」とずっと念仏のように繰り返し唱えています。
どうやら雅紀の声は届いていないようです。

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