作者プロフィール
日記
虹彩異色症について3・・・私はオッドアイではないです

最近、ある人にお会いする機会がありました。
まぁ、その人もすっかり変わっていましたが・・・。
高校時代に、私をイジメていた主犯格だった人です。
彼女は私に謝罪してきました。
でも、私はどうしていいかわかりません。
「オッドアイ」と馬鹿にされたことが今でも鮮明に思い出せるのです。
そしてオッドアイじゃないよ、と一言いいました。
すると彼女は頭を少し下げて、「虹彩異色症だよね・・・」って言いました。
分かってくれたんだなと思い、少し嬉しかったです。
でも、許していいのでしょうか。
私は高校時代の幸せを奪われたのです。
いくら謝っても時間は戻りません。
私はその時、何も言えませんでした。
オッドアイではないのです。
人間にはオッドアイとはいわないのです。
それを知っていた彼女はワザと私をオッドアイと呼んだのです。
違います。
オッドアイと呼ばないでください。
あの時に言えなかった言葉を口にしてみたのです。
「オッドアイって人間に言ったら、失礼だって知ってた?」
彼女は顔を青ざめて頷きました。
「今更だけど、オッドアイって色々勘違いされてるし、虹彩異色症という言葉を知らない人多いよね。」
と、言いました。
「私は、知ってました・・・。本当にごめんなさい。」
彼女はそう言って立ち去りました。
私はまだ許していません。
そして数か月経った頃です。
街中で、バッタリと彼女とその友人たち(その人たちも私をイジメていた人たちでした)に遭遇したんです。
そして再び、怒りが沸き起こりました。
カラーコンタクトって知ってますよね。
まるで私を馬鹿にするかのように左右非対称の色を入れていたんです。
彼女たちは私を見ると、きまり悪そうにしていました。
私は憤慨しました。
「この間謝ったのって、嘘だったんだね。」
と口から零れ出ていました。
彼女は泣きそうになってカラーコンタクトを外しました。
それで私の怒りが収まるとでも思たのでしょう。
「私はオッドアイですか?」
と、聞きました。
「・・・ごめんなさい。」
彼女は呟きましたが、許せませんよね。
「ここまで馬鹿にされて許すと思う?」
口調が荒くなるのを必死で抑えました。
「・・・ごめんなさい・・・。」
彼女の友人たちも謝っていました。
「さようなら、私はオッドアイじゃないですよ。」
そう言って立ち退こうとしました。
彼女たちは私に聞こえてないとでも思ったんでしょうね。
後ろからこんな言葉が聞こえてきたんです。
「あのオッドアイ女何様?」
「家畜以下。」
「それ言えてる~!」
「私たちの方が虹彩異色だっつーの!」
「アレはキモい!」
怒りで爆発しそうでした。
聞こえてますよ。
私は再び、自己嫌悪に陥りました。
彼女らのせいで。
許せなくてやりきれない思いに苛まされています。
どうしたらいいんでしょう。
変えられない目の色をどうしろと言うのでしょう。
人間そのものを否定されたようで哀しくなりました。
幸せって何でしょう。
こんな目でさえなければ幸せになれたのでしょうか。
幸運を掴んでいることができたでしょうか。
助けてください。
虹彩異色症な私をイジメないでください。
オッドアイは人間に言ってはいけません。
オッドアイのレッテルを張らないでください。
動物で言えばオッドアイです。
ですが人間では虹彩異色といいます。
分かってください。
その差は違います。


失礼しました。

[関連ジャンル] 二次元  [作成日] 2015-11-22 15:13:04

日記へのコメント

まだコメントはありません

スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp