二年以上書き続けてきた「彼女の声よりもずっと」という二次創作作品を先日書き終わりました。
まず最初に…最後まで作品を読み続け、レビューや拍手をしてくれた方々に感謝を伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。
素人の自己満足のような作品に心をとめ、温かい言葉を見るたびに感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
皆様がいなければ完結させることは叶わなかったかもしれません。大切なお時間を頂戴し私の綴る一字一字に思いを寄せてくれたことにどんな言葉でも足りません。ありがとうございました。
僕のヒーローアカデミアという人気作品の名前を拝借し、相澤消太という大好きなキャラクターの作品を書くことは、恥ずかしくもとても楽しく、光栄なことでした。
そして、皆様から愛されている「相澤消太」というキャラクターについて最後まで書き続けられたことに、またまた頭が下がる思いです。
このキャラクターならこう言うのかな、こう思うのかなというのは悩ましい事ですが、私の中の相澤消太は不器用でも芯が強く…そしてどこまでも優しい人間なのだと思います。
以下は作品について考えていたことを備忘録として書いていきたいと思います。
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この小説を書き始める時、相澤消太が恋をする相手は相澤消太にとって救いであり、安らぎとなる存在であって欲しいと思っていました。(以下相澤と呼ばせていただきます。)
そこで思いついたのが彼女で、デフォルメでは「詩(うた)」と言う名をつけていました。
美しい声によって人気を得て、様々な人間から好意を寄せられる。
そんな彼女に相澤は恋をするわけですが、相澤は彼女の声に惹かれたわけではありません。
彼女の本質はささいな景色を心に留め喜びを感じ、とてもやわらかい風のような雰囲気をもっています。自然体で、いつも穏やかで心の優しい人であって欲しいと思い書いていました。
そんな彼女の存在が、真面目で合理的な相澤の…非合理的なものを包み込み、ふっと許してくれるような存在だと思うのです。
そして、彼女にとって相澤もなくてはならない存在になって欲しいと願って文字を書いていました。
声によって人気を得て、また声によって縛られていた彼女は作品の途中までひどく孤独でした。盲目的に好意を寄せられる中、自分の本質を見抜いてくれた相澤はどうしようもなく特別な存在となるのです。
お互いがお互いを切望し、大切に思うが故にすれ違い、最後は「愛している」とを伝えることが叶います。
彼女が母という大切な存在を切り捨ててまで相澤の元に帰ったのは、彼女が相澤を心から愛していたからです。
個性の為に孤独だった彼女が「愛している」と伝える場面は、彼女が成長したことを表していて…個人的にとても大切な場面でした。
そして、何より触れなくていけないのはプレゼントマイク(山田ひざし)の存在です。
私にとってマイクも大好きなキャラクターで、彼の太陽のようにきらきらと輝くような人柄は主人公を明るい気持ちにしてくれていました。私の中でマイクは誰にでも優しく、明るく、正義感のあるヒーローだと思います。
作品の中でその恋が実ることはありませんでしたが、誰よりも広い心で最後は「幸せになれよ!」と叫びます。
あのセリフは絶対に入れようと思っていました。
友達思いのマイクなら、相澤のことを恨めしく思いつつ…誰よりも二人を祝福すると思ったからです。
原作でも人間らしく、男前な魅力あふれるキャラクターです。
【彼女の声よりもずっと】
あのタイトルは相澤消太の気持ちそのものです。
結局、誰よりも大きい感情を持っていたのは彼だと思います。
私の作品を好きだと言ってくれた方、本当にありがとうございました。
皆様のお心をほんの少しでも温めることができたならこんなに嬉しい事はありません。
小説を書いていて、自分自身がこんな気持ちになれるなんて思ってもいませんでした。
皆さまおひとりおひとりの幸せを願っております。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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