正確には「編集後の感想文」である。
つらつらと置き書きする。

そもそも、知ったかぶりたいが為に『刀剣乱舞』をプレイしようとしていた。
乙女ゲーにさして興味はなかったけれど、男友達が『刀剣乱舞』をプレイして刀の名前を覚えたという御得情報を仕入れ、日本史（というか社会科全般）オンチな私でも戦国時代、知ったかぶれるかもしれない！
という怠惰なプレイ姿勢だった。
そんなタイミングでそれっぽいバナーが出たのでダウンロードしたら『イケメン戦国』であった。
アイドルグループの見分けが付かなくなって久しいのだから仕方がない。
刀を構えて武将っぽいのがキメ顔してたら全部同じに見えるのだ。
『刀剣乱舞』も『戦国バサラ』も『イケメン戦国』も私の中ではあまり変わらない。

でも私はこのゲームに割と驚いた。
時代考証？なにそれおいしーの？なシナリオ。
ここまで振り切っているとプレイ中、腹を捩って笑えた。
馬鹿にはしていない。
時代考証が怪しい為、割とちまちま調べものなどをして結果的に刀の名前は収穫なくとも学びはあった。
このゲーム、侮れぬ。
キュンキュンは出来ないが物凄く興味深い。
脚本家に最大の敬意を表したい。
どのルートでもフォーリンラブ出来るのが乙女ゲーなのかもしれないけれど、新鮮なゲームに私は結構日々楽しみをもらっている。

けれどまぁ、そういう経緯だったので、いちゃつかせたいというより「いやそれどーなん？」なツッコミが先行していた。

色んな武将の攻略を読むうちにこの夢小説に行き着いた。
この夢小説さんのシステムにも驚いた。
便利な世界。
最近のシステムすげーと思って、いくつか拝読。
二次創作はしたことがなかったけれど、これはちょっと面白いなと自分でも書いてみた。

現在公開しているのは比較的読みやすい（読者を選ばない内容という意味で）部分を切り貼りした物だけれど、割と達成感があった。
普段なら書けないコミカル調が出来たのは原作への愛あるツッコミが根底にあったからだと思う。
どうやらこの夢小説ではエロスを求められているという空気は読み取ったけれど、エロスに全振りする前に色々肉付けしたくなったのだ。
もっと言えば、このゲーム、BLでスピンオフしたらよくね？くらいゲームについて考えていた。
私の性格はどうやら俺様な武将達にはキュンキュン出来ない。
年齢的にも「この小童が」と言いたくなる。
でも、このゲームがBL物で全武将を口説き落として天下統一ハーレムエンド物だったら割と燃えるかもしれないと思った。
萌えないけれど燃えられる。
というプレゼンをしたいくらいにこのゲームは衝撃だった。

普段他分野の執筆をしているけれど、ただただ楽しい息抜きが出来た。
夢小説さん、ありがとう。
編集に不安があるままだけれど、もうUPしたので。
ミスっててもいいかなと。
書き捨て御免。

それにしても、たまには違った事をすると良いという実例を体験できた。
普段しないアプリゲームに手を出そうとして、まぁ、失敗はあったけれど、おかげで普段無かった事にして過ごしている日本史をちょいちょい勉強し、少し賢くなった。
プレイヤーとしては後発だけれど、まぁ、流行に疎いのはいつもの事なので。

最初は受け入れがたかった世界観だけれど、謙信ルート一周したら随分馴れた。
ちなみに謙信を選んだのは「一番周辺知識の無い武将」だったからである。
どうしても周辺知識があると色々モヤるので。

織田信長。
本能寺、幸若舞、「人生五十年」に一年足らず四十九歳で没。
鉄砲の人。
長篠の戦。
お市の兄さん。お犬という妹もいる。
時代背景にしては女性に対する配慮が割とあった。

・・・とかいう情報があるとプレイしづらいなと思ったのだ。
ちなみに本能寺の変が1582年というのをこのゲームで確認した。
私が知っている年号は1600年関ケ原の乱くらい。
その点、上杉謙信に関してはほぼ知識が無い。
巌流島の人、誰だっけ？くらい錯綜している。
宮本武蔵らしいです。
かと言って宮本武蔵の周辺知識もまぁない。
そんな理由で選んだ上杉謙信。
何故にオッドアイ？
と最初から振り落とされたけれど、今は「天然キャラ」として愛でている。

重陽の節句から同時多発テロまで夢小説期間だった。
楽しかった。
そして多くの誰かに読んでもらえなくても、一人くらい読んでくれたら良いなと思えた。
そういう気持ちを本業のモチベに活かしたい。

原作ゲーム、夢小説さん、筆者・読者さん。
皆さんに拍手。