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【YOI男主】過去に主人公がやさぐれてしまった理由【閑話】

これまでにも書きましたが、おさらい?もかねて。
※主人公名はデフォルト


・純は最初から「スケートは学生まで」と決めていた。
自分を取り巻く環境や、金銭面で日本人選手が競技としてスケートを続けていく事への厳しさに加えて、ジュニアの時点で同期に勝生勇利というどうあっても「越えられねぇ!」な壁が立ちはだかっていたので、そんな自分が勇利を押し退けて世界を目指すのは、到底無理だと早々に達観していた。
その為、高校も大学もスケート強豪校ではない普通の学校に進み、競技を続ける傍らセカンドキャリアの為の準備も始めていた(一方、勇利は勇利で「何で、スケートやりながらあんな頭のいい学校行けるの!?」と不思議に思っていた)。

・といっても、競技に対して手を抜いていた訳ではなく、純なりに頑張っていたのだが、シニアにあがってからついたコーチが、当時勇利が師事していたコーチと現役時代からかなりのライバル関係にあった人物で、何かにつけて勇利を引き合いに出した指導ばかり行うのを、内心苦々しく思っていた(それは勇利も同じで、やがて嫌気が差した勇利は、純の故障後間もなくそのコーチとの師弟関係を解消している)。
そして、学生と競技人生最後のシーズン突入前、練習中に膝の靭帯を全断裂してしまった純は、最後と決めていたシーズンが絶望的となり、完全に心が折れてしまった。

・「怪我を治してもう1年頑張ってみては」と勧める声もあったが、怪我の深刻さに加えずっと昔からタイムリミットを決めていた純は、「これ以上、家族に迷惑や負担はかけられない」と聞く耳を持たず、かといって自分の現況を受け入れる事も出来ず、暫くの間舞鶴の親戚宅に引きこもっていた。
しかし、純を心配したゼミの教授から連絡を受け「流石に学校までサボるのはまずい」と大学には復帰、そこで1回生ながら特別にプレゼミ生として出入りを許された守道と出会った。
守道と話していく内に、「やっぱり、このままスケートを辞めるのは嫌だ」と思い直し、家族への負担を承知で「大学院のあと2年だけ続けさせて下さい」と懇願した。
(むしろ家族は、末っ子の純が家や家業に対して考え過ぎている事を逆に心配していた)

・純としては「これが最後だから、やり切って終えよう」と思っていたシーズンが、他でもない自分のせいですべてパアになってしまったので、それまで張り詰めていた糸がプツンと切れちゃった、といった具合。
だけど、怪我をしなければor軽傷で済んでいたら、昨季の先輩スケーター達の取った枠で勇利と一緒に四大陸やワールドに出場、満足してスケートとは完全に袂を分かっていたので、結果オーライっちゃオーライなのかも知れない。
もしも純が普通に競技生活を終え引退していたら、今頃大学に残って優秀な研究者や、都市開発の専門職に進んでいたと思われる。


実はやさぐれ中に、スケートとは全く無関係なとある武勇伝を築いているのだが、それはいずれ『小話集』あたりで。

[関連ジャンル] 二次元  [作成日] 2018-10-22 08:04:28

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