• テキストサイズ

黒バス系女子

第18章 作詞系女子:笠松


「この前録音してから、家で毎日聴いてるの。幸のこと思い出しながら」

「……オレも、弾くときいつもお前のこと、考えてる」


はさらっと言ってたけど、これ言うのかなり恥ずかしいな。

……お前言うのは平気なのに言われたら照れるのかよ。

ますます恥ずかしくなるじゃねぇか!


「あのね? 実は……この曲に合わせて作詞してみたの」

「へぇ、すげーな」


詞が書かれている紙を見せてもらった。
読んでいくうちにあることに気付いた。
これは……。

はぁ、ったくお前は……。


「これ……」

「うん。幸への愛を歌に込めました! ……あぁ恥ずかしい」


……森山が乗り移ってんのか?
でも、そうか……オレのことこんな風に思ってくれてたんだな。

いつも、オレはこいつに見合ってんのかとか、嫌な思いさせてねぇかとか不安だ。
けどこれ見てよくわかった。
は、心からオレを好いてくれてる。

嬉しさがじんわりと胸に広がっていく。
/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp