• テキストサイズ

黒バス系女子

第38章 ヘロヘロ系女子:紫原


今にも倒れそうなくらいフラフラしながら「おじゃましまーす」と部屋に入っていく。

ゴン!

思いっきりドアに頭をぶつけた。
うわ~痛そう。


「あれ~? んふふ、ゴンって……タ○スにゴン、みたいな。ふふ」

「早く入ってよーオレ入れないじゃん」


酔っ払ってる人間を扱うのってホント大変なのわかる?
室ちんでいっぱいっぱいなんだよねオレ。
人は見かけによらないってよく言うけど、一番実感するのは酒の時だよね。

ソファにドカンと座ってふにゃーってしてる。
いつもと違いすぎて扱いに困るんだけど。


「水飲めばー? ほら」

「お、サンキュ~。ぷはぁ。うえっ、気持ち悪……」

「飲みすぎなちんがわりーんだし」


何この状況。えーどうしたらいいのこれ。
とりあえず、近づく?

酒臭い……。まぁいいや。


「大丈夫?」

「んん……敦ぃ、敦……」

「なに?」

「だからぁ、大好きなんだって言ってんじゃん!」


ジタバタしたかと思ったらスーっと眠った。
子供?


「八つ当たりしないでよー……」


オレの声だけが部屋に響く。
/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp