第26章 待ちわび系女子:笠松

「続き、出来そうですか？」

「………続き？｣

「ディープ、とか……」


……… ! ?
は ! ?　でぃ、でぃーぷ……でぃーぷ……？
ど、ど、え？　ど、したら、いいいいんだ？


「あ、すみません困らせてしまって！　やっぱりディープはまだ考えなくて良いです！」

「あ……あ、おぅ……｣


はディープキスも出来んのか……。
今までしてこなかったから考えたこともなかったが……。

今までしてこなかったのは、オレのため？
オレがあまりにも不馴れだから……？

そう考えるのが妥当だ。
コイツには気ばかり遣わせてたんだな……。


「でもいつかは……」

「あぁ、必ず、するから……少しだけ待っててくれ｣

「はい……！」


いつか恋人らしく、出来る日が来るように頑張るからよ。








「それから……」

「なんだ？｣

「あの………」

「何でもいいぜ？　言ってみろよ｣

「あの……エッチのことも考えててくださいね？」


………………。


「ブフッ ! ? ｣

「キャアァアア！　鼻血が！」


～End～