第4章 自販機で牛乳
キーンコーンカーンコーン♪
お昼休みになり、教室が一気にざわつく。
私は何時ものように横を見る。
ズゴォー
『影山影山、お昼休みだぜ~。』
「ズゴォーッ」
『おーい、影山くーん!』
「グゴォーッ」
『え、ちよっ、マジで起きて?ねぇ。真琴ちゃん悲しいから。無視されてるみたいで虚しくなっちゃうから!』
「無視してんだよ。気付けアホ。」
『影山くーん!?』
ふぁーあ、と大きい欠伸をして起き上がる影山。
起きてたなら反応しろよ。
「自販機行ってくる。」
『あ、私も行く。』
影山に着いていき、教室を出る。
何買おっかなー。
自販機に着いて、影山が金を入れる。
『何買うのー?』
「ヨーグルト。」
そう言ってヨーグルトのボタンを二つ一気に押した。
ゴトンとヨーグルトが出てきて、影山が取る。
『んー、やっぱりコレかな。』
私も飲み物を買う。
振り返ると、影山が別の声のする方を見ていた。