第1章 俺が妹に抱いた気持ち
あれは、4歳のとき、俺に妹が生まれた。初めてできた妹はとても可愛くて、父さんも母さんも可愛がった。
でも、俺が6歳のとき両親は離婚した。原因は母さんの浮気。金持ちな男と不倫していたらしい。
妹はよく分かっていなかったが、母さんが出て行ってしまったことを理解すると、泣きじゃくっていた…。
俺も何度も泣きそうになったが、「お兄ちゃんはないてはいけない」そんな気持ちが頭をよぎり、必死で涙を堪えたのを今でも覚えている。
だが、母さんが出て行ってしまったあとの生活はとても辛いものだった。毎日がいやで、死のうと思ったこともあった。そこに救いの手を差し伸べてくれたのは妹だった…。
「お兄ちゃん。大丈夫?」
半泣きで話しかけてきた妹は、とても可愛く、愛らしくて、とても癒された。
その優しさに、俺は抱いてはいけない感情を抱いてしまった。
妹が…好き…