• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第6章 三白眼の興味



「すいません……
起きたばかりで、
まだ完全に体調も回復していないのに……」

「体調は問題ない。
それより掃除道具を出せ。」


もう一度掃除道具の催促をされ、
下駄箱脇の物置から、急いで掃除機、モップ、
液体の中性洗剤を取り出す。



「取りあえず、これがあれば掃除はできる……
と、思います。」

彼からの鋭い視線を受け、思わず口籠った。



「……おい、これは何だ。」

「あ。これは掃除機って言って、
埃や小さなゴミを
吸い取ってくれる道具です。」


「……吸い取る?」


彼の目の色が一瞬変わる。

興味があるのか?

そんなに掃除が好きなのだろうか。



「ちょっと使ってみましょうか。」

私は玄関脇のコンセントにプラグを差し込むと、
掃除機のスイッチを入れる。

ファンが回る大きな音と同時に、
エルヴィンと彼の身体が小さく跳ねた。

/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp