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瞳の奥

第4章 探る快感


 「ちさぁ、もう止めようよぉ、お願いだから…」りくが泣きながら途切れ途切れの声で懇願する。
「えー…ダメ!これからが本番だよ?」一旦顔を離し不満気な声で言うと「本番って…?何をするの?」
それに私が答えようとすると「もしかしてこれよりも痛いの?まさかそんな事しないよね?だってこんなに僕はちさの事を愛してるんだよ!?」「ちさは僕の事愛してないの!?」そのあとも上手く聞き取れなかったが色々と喚いていた。
「愛してるよ」そう言った瞬間にりくはピタッと止まる。
「私もりくの事が好き。大好き。」
「だからこそなの」
「りくの泣き顔とかもっと見せてほしい」
「りくの泣き声とか喚き声とかもっと聞かせてほしい」
「りくの全てが欲しいの!!」
私の願望を吐き出した。
「そっか」
りくが口を開く。
「じゃあいいよ」
それは以外な言葉だった。
「ちさがどうしてもって言うならいいよ」
その答えに唖然とする。
「どうしたの?本番はこれからなんでしょ?」
先ほどまでとは違う余裕のある表情でニコっと笑う。やはり可愛らしい。
「……」
無言で再び押し倒すとりくは落ち着いた表情になる
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