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イナクナッテシマエバイイ…

第4章 クルイ


→鎖を解くように、説得をする。

とりあえず、僕はこの鎖をどうにかしないといけないと、考えて一度鈴欄の方を向く。彼女は、何も持っていないように見えるが、絶対に何か持っていると、僕は確信をしていた。だから、僕は彼女に鎖を解くように求める。


「鈴欄、この鎖をとってくれないかな?痛くて仕方ない………。」


僕の一言に、鈴欄の表情が一気に変わる。何処か冷たく、寂しいという感情が僕に伝わってくる。そして………。


「エー、ドウシヨウカナー?優稀ハ、私ダケイレバ充分デショ?」


不気味な笑みを浮かべてそう言うのだ。やはりら鳥肌が止まらない。僕は、息を呑み込み首を左右振る。


「君や蓮も心配をしていたが、香李も心配なんだ。だから────」

「何デ………ソノ名前ヲ出スノ?私ダケイレバ充分ナノニ……。」


僕の言葉を塞ぐように、言う鈴欄。そして、目の焦点が合っていないのだ。僕の脳内が、危険だと信号が鳴り出す。だが、今繋がれている状態だから、逃げ出せない。まして、抜け道もない。心の奥底から、恐怖が湧いてくるのを感じる。


「す、鈴欄…………?」


僕は、掠れた声を出して彼女の名前を呼ぶ。鈴欄は、顔を伏せて上手く表情が読み取れない。今………彼女がどういう想いなのか僕には、分からない………。奥歯が僅かに震え、歯と歯が噛み合わない。自分がどれだけ恐怖に怯えているかよく分かる。


すると、彼女はポケットから鍵を取り出して、扉を開ける。此処から出してくれるのかと、期待をする僕がいた。彼女は、牢屋の中に入ってきて、ゆっくりと僕に近づいてくる。
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