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密かな交換条件・2【進撃の巨人】
第11章 一番の望み
ミケの部屋に入ったものの、
ミケは私に背を向けたままで、
話しを聞くような体制ではないように見える。
「ミケさん。話聞いてくれないなら、
やっぱり私、団長の部屋に」
そう言いかけたところで
「違う。聞く気がない訳じゃない。」
と、声を遮られ、
引き留めるように強く腕を掴まれた。
「………エルヴィンの言う通りだ。
お前の気持ちを聞くのが怖かった。」
ミケの口から“怖い”なんて言葉が
出て来るとは思わなかった。
予想外の言葉を投げかけられ、
思わず沈黙する。
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