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SAOGs

第7章 第1層~第10層 その6 "Once More"


ボスが改めてゆっくりとこちらを向き、私達の前に立ち塞がる
これでまず、逃げるのが困難になった

「今はさっきと違う。最初から逃げるのを念頭に置いて戦うぞ」

シンジ先輩の言葉に構えで答える
そして、ボスがこちらに向かうの同時に―スタート
先に飛び出したのは両手剣男と私
僅かに両手剣男の方が先を行っている
ボスは鞭と顎を同時に出し両手剣男に迫るが払いと跳躍を同時にやる事でそれを回避、そこからボスの顔へ蹴りを放ち、あっさりとボスの反対側へ渡ってしまった

何で一旦こっち来た、と疑問を投げかけたいがそんな余裕は無い
目の前には体勢を崩したボス
さっきの一瞬の危機で頭は冷えた、だけど―

「腹立つからもう一発くらい受け取れ!」

通り魔の如く、横を過ぎるボスの胴体を斬り裂く
そして私も両手剣男と同じ位置へ

後ろを振り替えるとボスの首をエリーがチャクラムで抑えていた
抵抗された勢いを使い、跳躍―器用にもボスの頭の上に乗ったのである

いかに怪物と言えど頭上の異物は気になるらしいようで目玉を上向きにするが―

「覗きは厳禁」

エリーはその頭を蹴り、真上に跳躍した
空中の彼女めがけ顎が迫るが、また顎の口に矢を受けて怯むのであった

「余裕ぶっこき過ぎだ、お前は」

怯んだ顎の斜め下を斬りながらシンジ先輩が飛び込み、私達の元に辿り着く
それを確認したエリーは空中からチャクラムを射出、私達の方に跳ぶ
身体に勢いが付いた瞬間、チャクラムを戻し空中で反転―頭が地を向いた状態で落ちながら、今だ背を向けるボスに連続で矢を放ち、そこから体勢を直して着地するのであった

「良し、今はずらかるぞ」

更にボスが怯んでいる間に四人揃って、移動するのであった
目指すは、あるか分からない次の区画
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