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SAOGs

第6章 第1層~第10層 その5 "天才"


部長の合図に全員が動く

私とミヤは雌型へ―ケンタ、ユウそしてシンジ先輩が雄型へ
そして部長は正面の純粋な蜘蛛型へ
エリーは一歩下がり、上向き矢を連射―放物線を描き、半分雨となった矢が純蜘蛛型の後ろへ降り注ぐ

そして私達は真っ直ぐに進む部長を援護するように、それぞれの獲物に仕掛ける

「アトラック=ナチャなんざお断りだ!!」

そう言いながら雄型の前足二本を斬り上げるケンタ

「クトゥルフなんて誰でもお断りだよ!」

直後ケンタと雄型の間に割り込み、上半身の口から吐かれた針を盾で防ぐユウ

「少しは黙れ、お前ら」

その隙に脇から翔び、雄型の上半身に武器スキルを叩き込むシンジ先輩
雄型が少し揺らぎ、少し隙間が出来る


同時に私は同じように雌型の上半身の口から吐かれる針を切り払っていた
完全に払えてはいないが、微々たるレベルだ―気にはならない
それ以上に私が感じた気持ち悪さをどうにかしたかった
故に―

「何でも良いけど……少しは上隠せ!!」

次に来た針ごと武器スキルで袈裟斬りで断つ
雌型そのものにも十分に入り、怯んだ雌型は攻撃動作を中断していた

「いや本当、そうだわ」

直後、ミヤが私の背中を脚力ブーストで越える
その勢いを保ち、雌型の上半身―その胸元に武器スキルを伴って、短剣を突き刺した

「私やエリーやリィちゃんの方が…まだ大和撫子だってぇの!!」

そして脚力ブーストが切れない内に膝蹴りの要領で短剣を更に深く刺す

雌型も怯み、揺らぎ純蜘蛛型への道が出来上がった
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